文系出身者と理系出身者では、どちらが高い収入を得られる
のかというのは昔からよく言われるところです。
以下は、点線内は週間東洋経済からの引用です。(2011.3.19 週間東洋経済)
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大阪大学大学院国際公共政策研究科の松繁寿和教授は、1998年に、
ある国立大学の過去50年間の卒業生を対象に、その時点での年収を調査した。
これを学部別などに集計した結果、
22〜29歳では、理系である「工学部・学士・男」が僅差でトップ(508万円)
ほかの世代では文系である「社会科学系学部・学士・男」が、
30代(913万円)
40代(1306万円)
50代(1568万円)
ともに最高所得となった(『大学教育効果の実証分析−ある国立大学卒業生たちのその後』、日本評論社)。
「調査の対象となった国立大学は、一部上場企業等に多くの学生が就職するようなレベルにある。そこでは、同じ大学出身でも文系優位の結果となった」(松繁教授)
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こうした結果は広くマスコミにも流れ、文系の方が年収としては有利と言われてきた。
これが若者の理系離れを生み出し、理系学部の不人気、エンジニアが給与は不当であるとも言われた。
1998年といえばバブルが終わり、高度成長経済の終焉ですね。
今と経済環境はまったく違うといっていいでしょう。
このあとITバブルなどが発生しました。
だが、これが本当の実態なのでしょうか。
また、最近の実態はどうなのでしょうか。
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京都大学経済研究所の西村和雄特任教授らの研究グループは、
2010年8月、「理系学部出身者と文系学部出身者の平均年収の比較調査」
を発表した。
これは、「文系学部出身者は理系学部出身者より高所得であるという通説により、理系学部離れが拡大しているというが、本当か?」といえ問題意識の下、全国300の大学の卒業者の年収をインターネットで調査。
1632人(理系644人、文系988人)の回答を分析したところ、
平均年収は、文系学部出身者583万円、理系学部出身者681万円で、
理系が文系より約100万円高いという結果に。
25〜60歳のすべての世代において理系優位となった。
この結果について西村教授は、
「かっては、年収の高い金融業界に文系出身者が多く、相対的に年収の低い製造業界に理系出身者が多かったことから、文系のほうが理系より年収が高いといわれてきた。ところが、90年代以降、金融業界でも理系出身者の採用が進み、高年収の理系出身者が増えた。つまり、年収格差の原因は、出身学部というより、働いている業種による、ととらえたほうが正しい」と指摘する。
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これをみると、今度は理系が有利という結果になっています。
金融業界でも高度な金融知識を身につけるためには、数学的な要素がからんでくることがあります。
それが金融業界での理系人材採用につながったのではないでしょうか。
また出身学部というよりは、どんな職種につくかということも
左右してくるといえますね。
また、数学ができるできないにおいて、以下ような調査結果もあります。
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さらに西村教授は、数学の学習が年収に及ぼす影響についても調査を行った。
私立3大学の文科系学部卒業生を、大学入試で数学を選択したグループと、
しなかったグループに分けて調べたところ、数学受験者の平均年収が748万円あったのに対し、
数学未受験者は641万円と100万円以上の開きがあった(79年以降の入学者に対する2000年調査)。
2001年にも同様の調査を行ったところ、
数学受験者709万円、未受験者639万円と、やはり数学受験者の年収が未受験者を上回った。
「数学を学ぶことで職業選択の幅が広がり、それが平均年収を上昇させているのだろう」(西村教授)
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若者の理系離れといわれますが、時代がサバイバルに突入している現在は、
数学の知識は生き残りにさいして必須になってくるのではないでしょうか。